これからヴァイオリンを始めるにあたって、ヴァイオリンをどうやって調達するかが、まず悩むところではないかと思います。何回かにわけて、これから始める方に向けのヴァイオリンの選び方をお話して行きたいと思います。
これから始める方にとっての問題は、「楽器自体の選び方」というよりも、お金をかけて失敗したり、挫折したりするリスクのとらえ方と思います。また、続けるかどうかは別にして、まずはヴァイオリンに触ってみたい、音を出してみたいという方も少なくないと思います。
極めて大雑把に言って、ヴァイオリンは値段が高い方が良い音がして、反応のよい楽器が多くなります。楽器自身の性能は意外と大事で、あまりに非力な車やまっすぐ走らない車で走行するのは難しいように、性能が悪かったり整備不良の楽器で演奏するのは非常に難しいことになってしまいます。
従って、可能な限りお金をかけて良い楽器をきちんと整備済(調整済)の状態で購入するというのもひとつの方法ではあります。ただ、挫折するリスクを考えた場合、ありったけお金をかけるというのも難しいし、ちょっと触ってみるために何万円もかけるのもどうかと思います。
そこで、ひとつの方法はレンタルを利用するという方法です。GoogleやYahooで「バイオリン レンタル」と検索するといくつかの楽器店で弦楽器のレンタル業務を行っていることがわかります。大体、4,000円/月程度でレンタルできます。
ちょっと触ってみたいという方に向けたレンタルサービスはあまり見られないのですが、手前味噌ながらわたしが行っているレッスンでは、レッスン時に結構良い楽器を1,000円/回でご利用頂けるようにしています。
ヴァイオリンの場合、5万円のヴァイオリンはローエンドの部類になってしまうのですが、レンタルでしたら、購入より安価に良い楽器が使えますし、挫折の時の金銭的リスク回避になります。レンタルでは勉強にならないおっしゃる先生もいますが、わたし自身はむしろレンタルなどの方法を使って、極力良い楽器を使って勉強して欲しいと思っています。
購入以前に、レンタルを使用するという選択肢があることをご紹介しておきたいと思います。