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楽器の死:ヴァイオリンの経年変化と音の変化5

ヴァイオリンに使用される木材は300年程度で最も強い強度になるため、ストラディヴァリなど1700年代の楽器が現在最盛期であるとも言われます。また、古くなり過ぎて死んでしまった博物館行きの楽器もあるとされます。

1500年代の楽器も数は少ないもののいくらか弾いたことがあります。けれども死んだ印象はなく充分現役で使用でき、楽器としての生命力:空気を鳴らす力は現在でも相当なものと感じました。音量や音質はストラディヴァリやグァルネリと異なりますが、それは古さによるものではなく設計思想の違いでしょう。また、うまく鳴らす弾き方が近代の楽器と少し違うため、弾き方が悪くて全く鳴らず死んだ楽器と思われることも多いのだろうと想像します。

一方、比較的新しい楽器でも鳴らない楽器はありますし、古い楽器の中には修理が適切ではなくあまり鳴らない楽器を見かけることがあります。オールドイタリーなど繊細に出来た楽器の場合、不適切な修理ですと顕著に鳴らなくなってしまいます。

元々のつくりが音に対しては最も影響力が強いと言えますが、経年変化や弾き込みによる音の変化もあります。そして、板が割れることや修理など明らかに振動特性に影響を与える変化が音には影響が大きいと言えます。割れや修理を含めた経年変化がオールドの音なのかもしれません。

水に浸かった経歴のあるヴァイオリンも立派な音を出していたし、酷い虫食いを修理したヴァイオリンも相当に良い音が出ます。相当に長期にわたって使用可能なものと言えるでしょう。最後には修理不能なほど粉砕してしまったり、火事で焼けてしまったりして無くなってしまいます。そうしたら楽器は本当に死を迎えます。

ただ、クラシック音楽が現代の音楽の主流とは言い難い面があります。また、いくつかの古いヴァイオリンは値段が上がりすぎてもいます。カーボン製で鳴りの良いヴァイオリンが主流になる可能性は大いにあります。楽器自体の寿命とは関係なく、社会的側面で古いヴァイオリンは死を迎えつつあるのかもしれません。

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