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中期にわたる変化:ヴァイオリンの経年変化と音の変化3

新作楽器を2年3年と弾き続けているうちに少しずつ変化が出てきます。

デッドポイント(特定の音で鳴らない現象)が少なくなったり、耳障りに感じた音が落ち着いてきたりします。また、音量が大きくなったと感じたり、音質が柔らかくなったと感じることもあります。けれども逆に、弾きにくくなったと感じたり、当初よりも音が耳障りに感じることもあります。音量も少なくなったと感じることもあります。

楽器の鳴り具合は各パーツのほどよいバランスで決まる面があります。うまくバランスが取れる方向に変化すれば鳴るようになるし、バランスが崩れる方向に変化すれば鳴らなくなっていきます。

弦のテンションによって楽器は変形していきます。振動板の形状が変わるのだから、当然物理的な振動特性も変化していきます。また、駒も変形していきますし、テールガット(エンドピンとテールピースをつなぐヒモ)も伸びていきます。これらの変化の仕方によって「良い音」にも「悪い音」にもなります※。

自然の経年変化では塗装の劣化が考えられます。塗装にヒビがはいる(ウェザーチェックなどと言われます)と、振動を止めるストレスが少なくなると言われます。また、少し日光に当てるだけでも音色は変わりますので、長期的には大きく変化することになります。

弾くことでも変化は生じるようです。多く弾くことで弾く時の抵抗が少なくなり、素直に音が出るようになる気がします。また、音が柔らかくなるように感じることもあります。けれども、これらは「弾かれすぎて疲れた楽器」の音とも言えます。

いずれにしても、変化は捉え方次第で、「熟成」とも「劣化」とも言えます。「華やかな音」は「キンキンとうるさい音」とも言えます。「柔らかい音」は「こもった音」とも言えます。古くなると良い音になるイメージがありますが、初期性能からは次第に悪化していくものと言えます。ただ、それを音質面で好ましいと捉えるか悪化したと捉えるかは考え方次第でしょう。

※この物理的バランスの変化を修正するのが「調整」という事になります。オールド楽器に比べ新作楽器の場合は特に頻繁な調整が必要と感じますが、それだけ楽器の側が変化していると言うことなのでしょう。オールドの方がむしろメンテナンスフリーです。

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