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自然にゆがむ部分・割れる部分 使用による摩滅変形4/5

ヴァイオリンは常に力がかかった状態にあります。 弦の張力や、木材の乾燥による収縮の力がヴァイオリンにかかり、長い間には、楽器のゆがみや板の割れを引き起こします。

張力や収縮による変形や破損は、適切な取扱いをしていても発生することです。そして、変形や破損の仕方にある程度法則性があるため、ヴァイオリンの製作年代や真贋を知る手がかりになり得ます。

正面から見て右下のコーナーに注目してください(写真の矢印の部分)。

この部分の横板がゆがんで傾いている場合があります。ゆがみの方向は表板側が内側に傾いていることが多いようで、古いヴァイオリンにはよく見られます。

表板の割れはブロックやf字孔の周辺のような強度的に力が集中する場所から割れてきます。また、バスバーにより割れのマージンが少ないためでしょう、表板の左側に割れが多く見られます。

パフリングも隙間が空いたり、ひび割れたりします。コーナーのような弱い部分や、身体に触れる部分は割れが多くなるようです(写真は裏板の下部)。

パフリングの割れは人為的にもかなり精巧に作ることができるし、年代の古い楽器でも割れずに比較的はっきりしているものもあります。そのため、パフリングが割れているからと言って年代が経っていると言い切ることはできません。ですが、年代推定の参考にはなり得ます。

その他、裏板と肩が当たるところ(肩当てなしの場合)が歪んでいることもあるし、f字孔周辺の板が歪んでいることもあります。

このように古い楽器ほどゆがみや割れは多くなります※。そして、その歪み方や割れ方には、物理的な理由があり、物理や常識に反した損傷は自然には発生しないものです。古い楽器を見る時に、関心を持っていただければ幸いです。

※もちろん、大きな変形や損傷は修復して使用上問題が生じないようにします。

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