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買い物:BAMの機内持込み可能ケース - イタリア・クレモナに行ってみた

クレモナのお話は今回で最後です。買い物について。買い物を目的に行ったわけではないので、大きな買い物はひとつだけ。また、買い物とお店に行った際のお話など。

ご参考になればと思います。

 

BAMキャビンケース(BAM 2003XL)

購入したものはこれ。BAMの機内持ち込み可能なヴァイオリンケース(BAM 2003XL HighTech Overhead Violin Case)。普通のケース(上)に比べて全長がかなり短い。下が弓を入れる筒。

N響の根津氏のHPで情報を仕入れてずっと欲しかったもの。国内にも海外にも入手可能な店が見つからず、BAMに問い合わせまでしていたもの。

(と思って調べてみたら、 http://www.finecases.com/browse/bam/bam-3191.html )で購入できるかも。

モンドムジカでBAMのブースもあり、色違い(オレンジ色、白色)も展示されていたけれども、シルバーを選択した(クレモナの楽器店のブースにて)。値段は290ユーロ。弓を入れる筒は、42ユーロ。両方で44,000円程度と安い。

飛行機に持ち込める荷物は55cm以内となっている。ヴァイオリンの全長は60cm程度。どういうマジックかと思ったら、対角線で測れば55cm以内になると。目からウロコでした(@_@)。

普通のケースと比較。文字通りヴァイオリンしか入りません。

北海道に行くことが比較的多いため、機内に持ち込めるケースが欲しいと前から思っていた。これで問題なく少なくともヴァイオリン本体だけは飛行機に乗せていけるはず。

その他、ヴァイオリン2本のダブルケースが150ユーロで出ていたりと、ケースにはバーゲン価格のものがいくつかありました。ダブルケースも欲しかったけれど、メーカー不明だったため今回は見送り。

 

モスタルダ

目的を持ったお買い物はもうひとつ。モスタルダ。クレモナのスーパーで購入。クレモナ名物のモスタルダ(フルーツの辛子シロップ漬け)です。観光用のお土産ではなくスーパーで売っているような生活に密着したものが欲しかった。まだ食していないけれども。

 

買い物について

店員さんは基本的に無愛想です。また、投げるように商品やおつりを渡されます。別に悪気があるわけではないと思うので、そういうものと知っておけば腹も立たないかと思います。

また、男性の店員の場合は、女性相手には明らかに対応が違いました(嫁さんは「チャオー」とおじさんに言われていた。さすがイタリア)。

レジは多くのお店で近代的なバーコード読み取り式だったので、計算間違いやおつりのごまかしは少なくなっているかとは思います。けれども、おつりをごまかされたといった話はよくあるようなので、一応確認しておいた方が良いかと思います。わたし自身はおつりはごまかされなかったみたいです。

また、おつりの無いように支払ったら「ペルフェット(perfetto:申し分ない)」と言われました。おつりなく支払うのがスマートなのかな。このあたりの感覚はよくわからないです。

 

街中:CD屋さんと電気屋さん

写真はミラノの無印良品。日本円での値札になっているのが面白かった。あまりお客さんは多くありませんでしたが・・・。

ミラノの街歩きで、電気屋さんやCD屋さん(山野楽器のように、楽器を少し、CDをたくさんという感じのお店)に入ってみました。

CD屋さんにはクラシックのCDは多くありませんでした(ただ、オペラは多いように思えました)し、置いてある楽器もヴァイオリンはほとんどなく、ギターやキーボードが中心でした。その風景は日本と変わりません。クラシック音楽はやはりイタリアでも一般的ではないのかもしれません。

「千と千尋の神隠し」、「シティーハンター」、「ルパン3世」DVDがあったのは興味深かったし、ニンテンドーDSや、プレイステーション、Wiiはクレモナでも売っていました。少なからず驚きでした。

電気屋さんでは、東芝のパソコン、ソニーの携帯オーディオ機器などが興味を惹きました。調理用具も、掃除機も格好いいものが多い。イタリアでは何を見てもかっこいいのです。

 

最後に

イタリアは食べ物も生活も豊かなものと感じました。もちろん、目に見えない事情もあるでしょうし、ミラノとクレモナだけで判断することもできないとは思います。それでも、金持ちと言われる日本の方がよほど貧しいように思えることも多々あり。

今、愛知への新幹線の中でこの記事を書いています。新幹線の座席も車体もきれいだけれども、イタリアの2等車より新幹線の座席の方が腰が痛くなる。そんなところにも豊かさの違いが出ているのかも知れません。

何を食べてもおいしかったし、何を見ても格好いい。街を走っている車は大半が小型車だけれども、イタリアの車は小型車(フィアット・プント、ランチア・イプシロンが大量に走っていました)でも格好いい。公衆電話もトイレも電車もバスも格好いい。労働問題や税金の高さは知っていても、悲壮感をあまり感じなかった。

向こうのひとにとっては普通の生活でも、こちらから見ればおいしくて格好いい国が今回のイタリアの印象でした。そんな国から生まれたヴァイオリンが苦痛を強いる楽器ではないと思いたい。

海外の展示会を見るのは今回初めて。トレードショー(一般の人はあまり行かない展示会)ではあったけれどもすごく勉強になったので、各国の展示会を見てみたいなと思った。

上海の楽器ショーに行ってみたい(今年は明日からの10月13日〜16日。日帰りで行こうと思えばいけるだろうか?)し、パリの楽器ショーにも(2010年3月)。また、ロンドンのオークション(年4回ほど)にも行ってみたいな。自分はディーラーではなく教える立場だけれども、自分の扱う「声帯」としてヴァイオリンの一次情報に触れたいし、楽器のことも多く知りたい。

おそらくヴァイオリン教師はあまり行かない場所かと思いますが、何らかのご参考になればと。

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