コンサートを聴くときは、つまらないコンサートをたくさん聴くより、うまい演奏家のコンサートを多く聴く方が楽しいし、得るものも多いと思います。
タダだから、1,000円だから行ってみようというコンサートに価値がないとは言いません。クラシックのコンサートに初めて行くというような場合には、きっかけにはなるでしょう。ですが、二流・三流の演奏家のコンサートはやはりそれほど面白いものではありません。
クラシックのコンサートは眠い。実際に、寝ているお客さんもたくさんいますし、実際のところわたしにとっても眠いことは多くあります。眠いのはクラシックを知らないから、縁が浅いからと言ったお客さん側の責任ではなく、演奏する側が面白いショーになっていないからと思います。
ですが、クラシックのコンサートも名演奏家のものはかなり面白く聴ける場合もあります。コンサートでお金を節約するなら、入場料は高いですがぜひ(国際的な定評のある)名演奏家のコンサートに行ってみていただきたいと思います。
少なくともわたしにはその方が面白いし、眠くもならないです。これまで、わたしが行った中で「良いものを聴いた」「本当に楽しい」と思ったのは、ここ5年ほどの間では、ヴェンゲーロフ、クレーメル、イダ・ヘンデル、バシュメット(ヴィオラですが)と名の通った人ばかりです。
まれに、無名な人でも「楽しいコンサートだった」と思うことはありますが、まずは、ぜひ名人たちの演奏を聴いてみて頂きたいと思います。