最近(2008/10)、株価も大暴落しているし、大幅に円高ユーロ安が進んでいます。2ヶ月で約170円/ユーロから約130円/ユーロまで25%も変動するような事態は非常に希なこととは思いますが、ヴァイオリンや関連商品の値段についても影響を与える可能性があります。
ヴァイオリン関連の商品は多くが輸入品でドイツ、フランス、イタリア、イギリスなどヨーロッパからの輸入が中心です。そのため、為替レートの変動がかなり楽器や関連商品の価格に反映されることがあります。
すなわち、同じ製作家の楽器でもユーロ安の時に輸入した楽器は安く、ユーロ高の時は高い場合があるということです。
意外と楽器は値段の変動が激しい商品です。わたし自身、2001年に130万円で購入したイタリアの新作楽器(2004年に手放しましたが)が2007年には200万円を超えていてびっくりしたことがあります。ユーロ高になるにつれて、またおそらく景気回復につれて、モラッシー、ビソロッティ、コニアなど多くの作者の楽器が軒並み倍近くに値上がりしました。
単純にユーロの変動だけ見ても2001年あたりから見て倍になっているため、為替レートと連動して値段が変化したと言っても過言では無いと思います。
値上がりするものは値下がりする可能性もあります。ちょっとしたヴァイオリンは簡単に100万円200万円してしまいますので、ユーロが20%変動すれば20万円40万円の大きな差になります。株式などの投資と同じく、ヴァイオリンに関しても充分安いと思った段階で購入するのがいい買い物につながるはずです。
割安に楽器や関連商品を購入する参考にしていただければ幸いです。