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レッスン料の渡し方 - レッスンとお金 4/7

ヴァイオリンの個人指導の世界には、今もなお古い風習が残っています。レッスン料を先生にお渡しする際にも暗黙の常識があります。

大手楽器店の教室と異なり、個人指導の場合は「月謝袋」が用意されていない場合も少なくありません。お金に関して頓着しない素振りが好ましいといった美意識があるためか、先生の側でお金に関する用意を行わない事が多いのです。

レッスン料を渡す際に、現金を直接渡すのは失礼にあたります。封筒(簡素な普通の封筒で構いません)に現金を入れて渡すものとされています。できればお札も新券で、おつりは出ないように、小銭を寄せ集めたりするのは論外とされています。

つまり、祝儀袋が普通の封筒に代わるだけで、結婚式のご祝儀と同じような感覚です。そういった習慣の合理性や是非はともかく※、レッスンを受ける際の常識として知っておくと良いと思います。

渡すタイミングは、ワンレッスン形式の場合は毎回のレッスンの後に、月謝の場合は月の最初か最終のレッスン後にお渡しするのが、ヴァイオリンの世界では普通です。丁寧に「ありがとうございました」と言ってお渡しします。まともな先生でしたら、先生も感謝の言葉を言って下さるはずです。

こういった慣習は近年失われつつあるものですが、お稽古事の常識とされているものです。心に留めておくと、レッスンを受ける際に役に立つかもしれません。参考になれば幸いです。

※ わたし自身は指導者として、現金のままで頂いても、銀行振り込みで頂いても構わないと考えています。今は手数料無料のネット銀行があるし、便利な形でお支払い頂ければと思っています。指導者側の都合を言えば、指導者とはいえど個人事業者で、振り込みの方が納税用の帳簿をつけるのに手間が少なくなります。

なお、印象の良し悪しで言えば、どんなに形式的に気を遣われるよりも、多くを学ぼうとする・上達しようとする生徒の方が、指導者にとっては好印象です。

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