音楽教育のひとつに「公開レッスン」という形式のものがあります。伝統的なヴァイオリンのレッスンは多くの場合、マン・ツー・マンで行われるものですが、公開レッスンはマン・ツー・マンのレッスンをみんなで見るという形式のものです。
他人がレッスンを受けて指導される様子を見聞きすると勉強になる面があります。客観的に見ることではじめて気がつくこともあり、特に高度なレベルになるほど得るものが多く効果的に勉強できます。
この「公開レッスン」を書籍化したものがありますのでご紹介いたします。
表紙の絵柄や、ページ数の少なさ(138ページ)から初心者向けっぽい雰囲気がありますが、むしろ中上級者向けの書籍と言えます。ともすれば、教える側が読むべき本と言ってもいい。
受 講者の問題に対して指導・アドヴァイスを行う形式ですが、指導内容が理にかなっており、考え方も新しく、しかも平易で非常に参考になります。書籍や雑誌の 誌上レッスンによっては、あまりにも不合理な指導をしていたり、難解だったりするものもあります。そんな中でこの書籍は大変に質が良いと言えます。
初級者向きとは思いません。ある程度、あるいは、かなり弾ける中上級者ほど役に立つはずです。長年ヴァイオリンを弾いているが、何らかの不満を感じている方には大変におすすめできます。
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→目からウロコのポイントチェック 深山尚久