フラットがたくさん出てくる曲に出くわすと、戸惑うことは無いでしょうか?
ヴァイオリン曲は多くの曲がシャープ系の調でできています。また、調弦の都合上もシャープの曲に向いた楽器と言うことができます。
しかし、オーケストラの曲などではフラットがたくさん付く曲も少なくありません。フラットが5つや6つの曲が出てきたり、"ファのフラット"や、"ドのフラット"を見ると、混乱する方も多いのではないでしょうか?
こういった音符は、弾きやすい音符に読み替えると非常に簡単になることがあります。上記の"ファのフラット"は"ミ"に、"ドのフラット"は"シ"に、などと読み替えます。すると、全く難しくないことに気づくこともあるかと思います。
他にも"ミのフラット"は"レのシャープ"、"レのフラット"は"ドのシャープ"と読んだ方が弾きやすく、音程も正確に取ることができる場合があります。もちろん、ダブルフラットやダブルシャープも読み替えた方が良いでしょう。
難しく感じる音符は、できるだけ簡単な音符として考えることをお勧めします※。読み替えることで、大きく音程を外すことは少なくなるはずです。ぜひお試し下さい。
※#と♭は平均律としては同じ音でも、純正律としては同じ音ではありません。ですが、平均律や純正律を問う以前の音程になってしまう場合の工夫として書いています。