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右手に左手を合わせる:速弾きを効率よく練習する1/8

右手に左手を合わせる:速弾きを効率よく練習する1 ヴァイオリンがわかる!

カデンツァの速いパッセージを華麗に、すらすらと弾くのはかっこいいし、レベルの差はあれどんなヴァイオリン弾きにとっても憧れです。この「速弾き※」をよりうまく弾くためのTipsを何回かに分けて書いていきます。共通するキーポイントは「速弾きは"あわてて"弾かない」ということになります。

速いパッセージが出てくると慌ててしまうことがあります。ただでさえ、速い部分なのにさらに速くなってしまって、破綻してしまいます。

ヴァイオリンの場合、速いパッセージを弾くときは左手に意識が集中してしまいがちですが、こうなると左手以外に注意が回らなくなり、テンポのキープを忘れてしまいます。これが、速弾きで破綻してしまう原因のひとつです。

これを避けるためには、弓の動きに、左手を合わせるようにします。つまり、左手だけに集中するのではなく、むしろ右手に意識を向けて、右手に左手をシンクロさせます。右手は比較的、冷静にテンポのキープができますので、こうすることで、左手が暴走することが少なくなります。

これだけで、「速弾き」が「あわてず」弾けることがあります。ぜひお試し下さい。

※「速弾き」はエレキギターの雑誌記事でよく使われる言葉で、ヴァイオリンの世界ではあまり使われない言葉です。ヴァイオリンの世界では「超絶技巧」の方が普通でしょう。ですが、速いパッセージは「速弾き」と呼ぶ方が一般的と思うので、ここではそう呼ぶことにします。

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