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左手の形が悪ければ音程は合わない:良い音程で弾くヒント3

正しい音程で弾く上で左手の形は大事です。「左手の形が悪ければ音程は合わない」と言っても過言ではありません。

指を立てて、しっかりと押さえなさいと指導されることがありますが、これで正しい音程で弾くのは至難の業です。むしろ、一番ゆるく、指を曲げるでもなく伸ばすでもなく、押さえ加減も強すぎず弱すぎずの加減の方が、ただ単に指を置くだけでほぼ正しい音程を取ることができます。

左手の加減は、指の位置と考えるよりも手全体の位置と考えた方が良い。音程は指で取るのではなく、手全体の開き加減と考えます。低いポジションでは手全体を広めに、高いポジションでは手全体を狭めに。指を広げたり閉じたりするのではなく、全体的な比率で考えます。

この感覚が一番効くのが和音の時です。和音の音程は指の位置でで探そうとすると、探せば探すほど音程は合わなくなっていきます。むしろ、手全体の開き加減で「ふわっ」と乗せるような感じにした方が、和音は合います。

指を極端に立てたり、手首を突き出したりした筋肉が張った状態(=これが正しくない手の形)では、音程は合いません。できるだけ筋肉はゆるめ(=こちらが望ましい手の形)の方が良い音程と音色が両立できます。

ヴァイオリンは頑張って弾く楽器ではないとわたしは思います。400年前に完成し、その後の進化もほとんど無いという事は、演奏の上でも無理なくできていると考えるべきと思います。根性と努力で頑張るのではなく、できるだけ楽をして弾くような工夫を考えてみてはいかがでしょうか?

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