手首および腕の動き:ヴィブラートの練習3
よく言われるように、ヴィブラートには主に「手首からのヴィブラート(ハンド・ヴィブラート)」と「腕からのヴィブラート(アーム・ヴィブラート)」があります。
「手首からのヴィブラート」が正しい、いや、「腕からのヴィブラート」が正しい、といった話もよく聞きますが、どちらが正しいわけでも、どちらが間違っているわけでもありません。出る音色に若干違いがあるため、両方できるのが理想とは思いますが。
通常は、片方をマスターしてから、もう一方をできるようにすればよく、これからヴィブラートを始める方や、始めたばかりの方は当分の間はやりやすい方だけで構わないと思います。
今回は、ヴィブラートの際の手首、または、腕の動きを理解するというお話です。まず、演奏時の手首および腕の動きを見てみてください(モバイル版の皆様。パソコン版ではここで動画を使用しています)。
動きが手首から発生しているか、腕から発生しているかの違いがお分かりでしょうか?
この動きを理解するには、壁に向かって手を動かしてみると分かりやすいと思います。人差し指で壁をノックするように、動かします。
この動きが、一秒に8回(四分音符=120として4回。すなわち8Hz)で繰り返されることになります。ヴィブラートの動きを理解する手助けになれば幸いです。
参考:Simon Fisher, 1997, Basics,Peters
※モバイル版の皆様。パソコン版では動画が見られるようになっています。よろしければ、パソコン版もご利用下さい。パソコン版のURL:http://www.violinwakaru.com/
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