速い練習・遅い練習:ヴィブラートの練習4


多くの書籍に書いてあるように、ヴィブラートの練習を始める時には、最初はゆっくりから始めた方がよいと思います。ですが、ゆっくりの練習だけでは、どれだけ練習しても、ヴィブラートらしいヴィブラートをかけられるようにはなりません。

ヴィブラートの練習は、4分音符から始め、8分音符、8分音符の3連符、16分音符、6連符、32分音符と速くしていくのがスタンダードな練習方法です。ですが、毎日この順序で練習する必要は無く、32分音符から始めて遅くしていく練習も有用と思います。

ヴィブラートをゆっくりから練習すると、ある速さで腕や手首が動きについていけなくなり、固まってしまうことも少なくないのではないでしょうか?これを解決するには、指の曲げ伸ばしが有効な場合もあります。それと同時に、32分音符でのヴィブラートをかける経験を多くしておくことも有用と思います。

ゆっくりから積み上げていく練習だけではなく、完成に近い状態から練習をすることは、案外見過ごされがちですが、重要な練習と思います。両方のアプローチからの練習が高い効果を生むと思います。

まず、それらしくやってみること。これで一度に出来るようになることもあります。

ヴィブラート、また、その他の練習をする際にも参考になれば幸いです。
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