ヴァイオリンの上達を意識してCDを聴くときには、聴き方にちょっとしたコツがあります。
「音楽を鑑賞する」「演奏を分析する」べきではありません。むしろ、特に聴こうとせず、普段の生活の中で音楽を体に自然に染み込ませるようする方が良い。
特に高級なオーディオ機器で聴く必要はないし、聴く時間を無理に確保しようとする必要もありません。iPodやMDなどで通勤電車で聴くので良いと思います。聴き方も本を読みながらで全くかまいません(東京圏の通勤電車は本を読むのも困難ですけどね)。
音楽を「勉強」と考える方には、「ながら聴き」という態度に抵抗があるかもしれません。ですが、少しずつ、頭の中にある音や音楽、音程を高いレベルに変えていくことが大事なポイントです。一生懸命聴いても、分析しても、頭の中の音楽は急に変わるものではありません。
つまり、「自分の音楽の常識を変える」ということになります。知らないうちに頭の中の音が高い水準になっていた、というのが理想です。大変に時間のかかることですが、ぜひ、「ながら聴き」を試してみてはいかがでしょうか?
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