一般的にあまり意識されないことですが、ペグの向きが合っていないと調弦が難しくなります。ペグの平たい部分-取っ手の部分-の角度のことです。
ペグを回すときにはトルク(回転力)をかける必要があります。トルクのかかりやすいようなペグの角度なら回しやすいし、ペグの向きが適切でないと充分にトルクがかからず回しにくくなります。例えば、ペグの向きが次の写真のように手首が伸びきってしまう向きではペグを回すことはできません。
ペグの望ましい向きはペグボックスに対して直角に近い角度になります。写真のA線のペグを見てみていただきたいと思います。左の写真はペグボックスに対して45度程度の角度になっています。この位置ではペグは回しにくくなります。右の写真はペグボックスに対して90度程度の角度です。この位置ならペグは回しやすくなります。
ペグの弦を通す穴からどれだけ弦を出すかでペグの角度を変えることができます。ペグが回しにくく角度が適切でない場合はぜひ調整してみていただきたいと思います。