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試奏のポイント:良い楽器を弾くことは上達につながる2/2

「良い楽器を弾くことは上達につながる1」からの続きです。2では、具体的に試奏の時のポイントをお話しします。

自分の弾き方を楽器に強要しないこと。展示会などで超絶技巧曲でゴリゴリと弾いて、周りにアピールしている方も見かけますが、これでは楽器の良さは何も分かりません。

まず、開放弦やゆっくりとした音階で様子を伺います。弓の圧力を強めにしたり軽めにしたり、弓の幅を大きくしたり小さくしたり、右手の手先で弾いたり腕から弾いたり・・・と、あらゆるパターンで試してみます。また、簡単な弾きなれた曲で、試してみたりもします。

しばらく、その楽器を弾くのをやめて、店員さんのお話を聞いたり、他の楽器を弾いてみたりします。スポ根的に、取り憑かれたように一つの楽器を必死になって弾くのは、適切な加減をつかむことを難しくするように思えます。

様々なパターンで弾いて、休んでを繰り返すと、突然鳴り出すことがあります。そうなるとどんな曲を弾いてもその音で弾けます。

そして、その弾き加減で、自分の楽器を弾くと、これまでと全く鳴りが変わることがあります。それが、楽器に教えられて、上達できたと言うことになるのでしょう。

機会を見つけて、ぜひとも試してみてください。「力を抜く」という意味が分かるし、一日にして美しい音で弾けるになるかもしれませんよ。

※なお、良い楽器を弾かせてもらった楽器店には感謝を忘れないこと。入場料代わりに弦や楽譜くらいは買ってあげると良好な関係を築くことができるかもしれません。

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