ヴァイオリンに限らず技術を身につけるためには練習が必要です。このことは誰もが重々承知のことと思います。
ですが、仕事をなさっている方の場合、練習時間の確保が困難な場合も多いかと思います。会社員でも、今どき17時に退社できるような牧歌的な会社は少ないでしょう。多くの方が23時や24時まで働いている現実はわたしもよく知っています(当人の効率が悪いのではなく、効率の良い人ほど忙しくなるのが現実)。
わたし自身、会社員だった頃は一時期は毎日24時に退社していたし、現在も自由になる時間はとても少ないため、様々な工夫をしながら練習をしてレッスンに通っています。
楽器の練習には下記の要素が含まれます。
・こなすべき課題の把握:何ができていないかの把握
・譜読み:楽譜・曲の把握
・技術練習:手を使って、身体に覚え込ませる作業
楽をして上手く弾くことは不可能でしょうが、うまく弾くことのできないケースには、技術的な問題ではなく、曲の把握が不充分であったり、何をやったら良いかが不明瞭だったりすることが原因の場合があります。曲や課題の把握は楽器を使わなくてもできる内容です。楽器が必要な練習と不必要な練習を切り分けることが、少ない練習時間で効果を上げるアイディアになり得ます。
次回以降、練習のアイディアについて具体的なお話をさせて頂きたいと思います。