松脂(まつやに)は弓の毛に塗る樹脂で、松脂を弓の毛に擦りつけることで音が出るようになります※。弓の元から先までおよそ3往復ほど、弓の毛全体に均等に塗ります。
松脂はヴァイオリンを弾く前に毎回塗りますが、毎日使っても使い切るまでに3年程度はかかります。従って、使用期間を考えれば少々高くても良いものを選ぶのをお勧めします。
松脂の値段は1000円〜5000円程度で、多くの種類の製品が販売されています。それぞれに粘性や配合が異なるため、音が違ったり、弾き加減が違ったりします。
ここでは定評があり、かつ、お勧めできる松脂をいくつかご紹介します。
Guillaume(ギヨーム):ベルギーの弓製作家から販売している松脂です。きめ細かい一方で、軽く粘性があり、音色も良い。やや高めですがどんなレベルの方にもお勧めできます。
Bernardel(ベルナーデル):フランス製の松脂です。特にきめの細かい点が特徴で、音色もツヤのある音が出ます。ニュートラルという点で、高く評価できます。
※なぜ松脂を塗ると音が出るようになるかは、今でも分かっていないようです。