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名古屋は大雪だそうですが愛知県の皆様、どうぞお気を付けてお過ごし下さい。また、北海道は大変な低気圧ですが、皆様や皆様の親戚縁者の方に何事も無いことを願っております(わたしも嫁さんが北海道出身なので心配です)。
玄関もクリスマスバージョンになりました
火曜日・水曜日は東京にてレッスン。今回も大変多くの方にお越し頂きました。寒い風が吹く中お越し頂き有難うございました。今回は久しぶりにお越しの方も多く、嬉しく思いました(^^)。
火曜日はサイトの更新ができた。今回はニセモノ作りで有名な製作家についての書籍を採り上げた。この「THE VOLLER BROTHES」という書籍、玄関に出しておきますのでよろしければご覧下さい。
ニセモノというと穏やかではないのだけれども、現在世の中に出回っているヴァイオリンの大半がストラディヴァリかグァルネリのモデルでできているし、弓もドミニク・ペカットかサルトリーのモデルで作られているものが多い。その出来不出来については様々ではあるが、かなり良くできたものも存在する事は事実。
ヴァイオリンで具体的な話をすると差し障りが出てくるので、ギターについてにする。
わたしはニセモノのギターを持っている。それはホンモノよりもホンモノらしい楽器を作ると言われることもある、愛媛県の塩崎さんというギター製作家による1938年のマーティンD-45の精巧なレプリカ。
塩崎さんはアコースティックギターの世界では大変有名な方で、マーティンギターを熟知している方。見た目や作り方はもちろん、材料も当時の材料に似たものを使用しているという(昔のギターの横板裏板に使われるブラジリアンローズウッドはワシントン条約により現在入手困難で、その上似た材を使用するのは更に困難なのです)。購入元のギター店のウッドマンさん曰く、音もホンモノにかなり似てきたねえと先日コメントを頂いた。
柾目のブラジリアンローズウッドが使われています。
いつの日にかこの楽器もホンモノとすり替えられて取引される日が来るのかもしれない。そして、この楽器の実力がホンモノと同等としたら「ニセモノだからダメ」という論理は成り立たない。その時に、金銭価値として判断する根拠は名称だけということになってしまう。
そういう楽器や製作家が現代にも存在する。実物をよく知る人は相当近いものを製作可能で、まして鑑定書なんかはもっと偽造が簡単。毎度のように名前で高額に買うのは危なっかしいこととお話しするのはそう言った理由なのであります。