ホーム >
金曜日は夜に臨時レッスン。また、土曜日・日曜日は通常のレッスン。特に日曜日は8コマと非常に多くの方にお越し下さり有難うございました。
うちではレッスンの際に音楽的な表情のお話をすることは少ない。楽器をきちんと鳴らすための話(ノイズの少なく、遠くに届く音を出すためのお話が中心)、音程を正しく取るための話(音程の高い低いを言うことはあまりなく、どうやったら適切な音程で弾けるかのお話が中心)がほとんど。曲も楽譜通り「きちんと弾く」お話がほとんど。
たいていの方に単純なボーイングの練習、スピッカート、音階、ヴィブラートをやって頂き、曲は最後の10〜15分程度になることも多い。でも、それで曲も良い音楽になっていくのは面白く感じる。楽譜を音楽にする、心を込めて弾くというのは「自分の好き勝手な感情で弾く」のではなく「作曲家に敬意を払って」という事なのかもしれない。
今回も、お!なかなか良い音楽になったじゃないかと思った方がおられたが、そういう瞬間がわたしとしては嬉しいところ。
金曜日は楽器を撮影するお仕事にでかける。今回は良いオールドイタリー複数(^^)。持ち上げるだけで良い音がするのがわかる。
特にそのうちの一本は非常に自然な造形をしていた。音から造形していくとこういう形になると楽器店の方に伺ったことがあるけれども、確かに形だけを作ろうとしてもこういう自然な造形にはならないだろうなと思う。
自然の山や動植物を見てその造形に美しさを感じることがあるけれど、楽器にもこれと共通する美しさを感じることがある。造形しようとしてできた形ではなく、エネルギーや自然淘汰の結果の理想的な形。