指を押さえる強さ:ヴィブラート改善のポイント4


きれいなヴィブラートをかけるためには指の柔軟性が必要となります。指が柔らかく伸縮することで整ったヴィブラートをかけることができます。

ところが、多くの指導では左指をしっかり押さえなさいとよく言われます。この意味を勘違いしてしまうとヴィブラートをかけることは大変に難しいことになります。

左指の加減は基本的には指を「落とす」だけです。「押さえるべき箇所の上に持って行って落とす」というチェリストのフォイアマンの表現が適切とわたしは考えています。

指板が削れるほどしっかり押さえる必要はないし、パシパシと音が出る必要もありません。叩きつけるのではなくタッチすると考えた方が、ヴィブラートを始め多くの技術が良い報告に向かいます。

ヴィブラートをかけるときには、その「落とした」指で、例えばクリームのようなものを塗りつける感覚になります。

ヴィブラートがスムーズにできない場合は、押さえすぎていないかを確認してみていただきたいと思います。適切な加減は「え?こんなに軽いの?」と多くの場合思われると思います。

※PC版では動画を使って説明をしています。よろしければご覧下さい。http://www.violinwakaru.com/

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