暗譜は最終的には練習量-曲を練習する方法11


楽譜を覚えることを暗譜(あんぷ)と言います。室内楽やオーケストラの場合は暗譜して演奏する必要は通常ありませんが、ソロ曲は暗譜して弾くのが慣例になっています。

暗譜して弾くことには不安がつきまといます。弾く前も忘れてしまわないか常に不安ですし、実際に楽譜の内容を忘れてしまうことも、音を覚え間違えていることもあります。また、フィンガリング(指遣い)やボーイング(弓順)を忘れてパニックに陥ることもあります。練習では絶対に間違えなかったところで間違えたり忘れたりすることもあるので油断はできません。

暗譜する良い方法はわたしは知りません。徹底的にCDなどを聴き込むことと、時間をかけて練習すること、曲を風景や物語と考えること、語呂合わせで覚えること、最悪手にでも書いておく程度でしょうか。楽譜を覚えようとするのではなく、「結果として」覚えてしまう程度に練習するのが自然で良いと思っています。無理に覚えると、結局その部分で忘れてしまうようです。

ただし、似たようなフレーズでちょっと音が違うような場合など、同じところで間違えることも多いため、その部分は事前にしっかりと頭に入れておく必要があります。語呂合わせでも、「クマの次はペンギン」といった感じでも良いと思います。きっかけだけ覚えていれば大丈夫のようです。

本番の時は頭が真っ白になることもありますが、それでも、先に進んでいける必要があります。そのためには、指に覚え込ませるくらい多くの練習が必要になります。古典的で好きな発想ではありませんが、暗譜に関しては根本的には練習量の勝負かなと思っています。

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