初めての教本 - 教本は何が良い?1



ヴァイオリンの教本・教材は多く出版されています。どれにもメリットがあり一概にこれが最高とは言えませんし、わたしも全ての教材を把握してはいません。その一方、これから始める方が何を買ったら良いか迷うことも多いかと思います。そこで、これから始める大人の方向きに、中級レベルまでで推奨できる教材についてお話させて頂こうと思います。

今回は最初に使用する教材についてお話します。大前提として、小中学校の音楽のレベルで楽譜の読み方は知っているものとします。また、順を追って基礎から進める方法を採ることとします※1。

鈴木の教本1巻と2巻をお勧めします。主に幼児教育向けの教本のため、大人には退屈な曲が多いかと思いますが、実によくできている教本と思います。初歩の段階では、情報は最小限の方が良く、必要なことを出来るだけ簡潔にまとめてある教本が理想的です。

鈴木の1巻と2巻はあまりに簡潔なので有難みが薄いのですが、わたしならこの2冊を使って充分2年程は教えることができる内容です。曲の並び順や出てくるテクニック、基礎練習と曲のバランスについて的確ですし、書いてあることは最小限ですが、さらっと書いてあることも大変重要なことが書いてあります。最小限ながら音階もあるし、弓の練習に使える課題もあります。

独学でなさる場合でもまずはこれを手に取ってみると良いかと思います。この2冊を少なくとも30回は繰り返し、書いてあること全てを守って弾けるようにすればかなりのことが出来るようになるはずです。

※弾きたい曲があって始める場合はその曲の楽譜を購入し、分からないなりに調べながら弾いてみて、CDやDVDと照らし合わせて近づけていく練習もありと思います。ヴァイオリンでは嫌われる方法ですが、必ずしも基礎から組み立てる必要は無いとわたしは思います。

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鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集第1巻
鈴木鎮一 ヴァイオリン指導曲集第2巻
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