チューニングのやり方(理論編)-ヴァイオリンの取説
ギターと同じくヴァイオリンは弾く前にチューニング(調弦)をする必要があります。
フォークギターやエレキギターの弦は、芯まで金属で出来ていますが、ヴァイオリンの弦のうち下3本(第2弦:A線、第3弦:D線、第4弦:G線)は、天然繊維や化学繊維の芯に金属を巻いてあるものを通常使用します※。
クラシックギターをご存じの方ならお分かりかと思いますが、芯まで金属で出来ているスチール弦に比べ、天然繊維(ガット弦)や化学繊維(ナイロン弦)を使用した弦は簡単に音程が変わってしまいます。
その点で、スチール弦を使用したピアノやフォークギター、エレキギターと異なり※2、ヴァイオリンは弦の音程のずれが生じやすく、チューニングをより頻繁に行う必要があります。
ヴァイオリンのチューニングは、第1弦:E(ミ)、第2弦:A(ラ)、第3弦:D(レ)、第4弦:G(ソ)に合わせます。チューニングの手順は次の通りです。
- ギターと同じく、A(ラ)を基準に合わせるため、まず、第2弦A(ラ)を
- 第2弦A(ラ)を基準に第3弦D(レ)
- 第3弦D(レ)を基準に第4弦G(ソ)
- 第2弦A(ラ)を基準に第1弦E(ミ)
ヴァイオリンはピアノより少し高めにチューニングすることが多く、基準の音のA(ラ)を442Hzにするのがスタンダードです。音叉を購入したり、チューニングメータのキャリブレーションを取るときには、442Hzにするのがよいと思います。
具体的な方法は次回(実践編)でお話しします。
※1 4つの弦が全て芯まで金属を使った弦も発売されていますが、例外的と思って差し支えないと思います。
※2 もちろん、ギターでもチョーキングを多用したり、強いピッキングをするとチューニングはずれてきます。
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