左手の押さえ方のキーポイントは次の通りまとめられます。
・押さえる力は不要(弦をつぶさないように)
・どの指も曲げすぎず、伸ばしすぎず
・手首は外にも中にも出ず、基本的にまっすぐで※
・どの弦でも、どの位置でも極力同じ形で
手を伸ばしもせず、握りもせずの加減でそのままでネックに持ってきます。そのまま、何も考えずに弦に指を置きます。これが理想的な指の位置関係になり、無理に指を広げる必要はないし、それほど努力しないでも正しい音程を作ることができます。(画像をクリックすると動画が再生されます。4.5MB程度の動画ファイル。音は出ません)
有難みが少ないようですが正しい左手の置き方はこれだけです。
開かず、握らずの加減ですと、親指は人差し指のほぼ向かいに来ます。親指は無理に曲げず、むしろヴァイオリンを支えるためヴァイオリンの重さで少々反る場合が多いようです(巨匠の映像を見ると、この方が多いようです)。人差し指から小指までは指の肉厚の部分が弦に接する部分です。その面でも、指は寝かさず立てずの加減になります。
かなり複雑な動きであっても、できる限りこの形のまま弾けることが理想です。複雑な重音の場合など形を変えないと押さえられない場合も出てきますが、原則はどこの筋肉も張っていない状態にあります。(画像をクリックすると動画が再生されます。2MB程度の動画ファイル。音が出ます)
ヴァイオリンは正しい位置関係にあればそれほど難しくなく弾けるものです。音程が合わない、指を広げるのに苦労するといった場合は左指の押さえ方を見直してみると良いかと思います。
※個人差がありますが5thポジションより上のポジションでは手首を曲げる必要が出てきます。
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