ピアノと違いヴァイオリンの弦は音色や音程の劣化が激しく、頻繁に交換する必要があります。一方、弦は完全な消耗品である反面、値段が高いため、弦の節約は効果が高いと言えます。
弦の劣化はどういう状態なのでしょうか?しくみはよく知りませんが、弾くことや経年変化によって、巻き線の巻き具合やコアが質的に均一でなくなるのだと思います。その結果、弦が劣化すると、音程感が曖昧になったり、冴えない音になったり、弾いたときの反応が鈍くなったりとなるのでしょう。
劣化は、E線、A線、D線、G線が同じタイミングで進むのではありません。特にE線が速く、次にA線、D線、G線の順で劣化します。つまり、E線は寿命が短く、G線は寿命が長いと言えます。いろんな原因があるとは思いますが、頻繁に使う弦は速く劣化するということなのだと思います。
従って、毎回同じタイミングで交換するのではなく、劣化の速いE線はひと月に一度、A線は2ヶ月に一度、D線は4ヶ月に一度、G線は半年に一度という要領で交換すると、比較的良い音で、かつ変な音程にならずに弾くことができます※。
また、弦の値段もお店によって相当に違い3割引程度で売っているお店は多くあります。これまで定価で購入していたのであれば、安いお店を探しておくと今後のランニングコストを下げることができます。
ネット通販で安いお店を見つけることもできるし、海外通販であればもっと安いお店もあります。弦は通販でほとんど問題ありませんので、お店までの交通費がかかる場合は通販利用もコストダウンになるはずです。
弦にかかる費用を安く済ます参考にして頂ければと思います。
※プロ演奏家(およびプロを目指す方)はいつでも同じ品質の演奏が求められるため、このようなことはするべきではありません。プロ演奏家だったら、よく言われているように2週間〜1ヶ月に一度すべての弦を交換するべきと思います。
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