単に趣味として楽しむのなら、ヴァイオリンは独学でも弾けるようになります。最初にちょっとしたアドバイス(ヴァイオリンや弓の持ち方や簡単な扱い方)があれば、それなりに弾けるようになります。
ですが、クラシックヴァイオリンの音を出すには、先生に習うことが絶対に必要です。クラシックヴァイオリンは伝統芸能みたいなもので、長年の経験に基づいた演奏方法が確立されています。
長年、多くの人が試行錯誤を繰り返し、磨きに磨き上げられた音が、「ヴァイオリンの音」なのです。ヴァイオリンの音を出す技術は言葉や文章では表現しにくい要素で、先生に習うことでしか、習得できないものです。
逆に言えば、クラシックヴァイオリンの弾き方を教えられる先生でなければ、習う価値は無いと言えます。弾きたいのは、クラシックの曲ですか?ジャズの曲ですか?ポップスですか?それぞれ弾き方も音も全く違います。それは日本舞踊とジャズダンスとバレエのようなもので、どれも教えられる先生というのは、あり得ないはずです。
ヴァイオリンを弾けるようになるために先生は必要なわけではありません。そういう意味ではアクセサリです。しかし、少なくともクラシックの音を求めるのなら、クラシックの音を教えられる先生に習うことが最も近道でしょう。独学を考える場合は、その点を留意しておくと良いと思います。
←前の記事「部屋:ヴァイオリンの必需品」を読む
→次の記事「楽譜・譜面台:ヴァイオリンのアクセサリ」を読む
→ 一覧ページに戻る → トップページに戻る
|