ヴィブラートがうまくできないケースは多々あるかと思います。始めたばかりの方はもちろん、長年やっていても思い通りの音が出ないことはよくあります。
いわゆる「ちりめんヴィブラート」と揶揄される細かすぎるヴィブラートになってしまう場合、逆に揺れ幅が大きくゆっくり過ぎる場合、また、ヴィブラートの速さや揺れ幅は適切なのに揺れ方が不適切で音色が悪い場合などです。
ヴィブラートがうまくできている状態とは、ヴィブラートの振幅(音の揺れ幅)、周波数(揺れる速さ)、波形(揺れ方)が適切な加減になっているときのことを言います。当たり前のようですが、このことを忘れて無理矢理練習を繰り返してもうまくできるようにはなりません。
ヴィブラートがうまくできないときのチェックポイントについてお話を進めていきたいと思います。ヴィブラートもさまざまな技術の上に成り立っていますので、うまくできない原因も多岐に渡ります。
まず、何が原因になりうるかを列挙することにします。
・左手(手、手首、ひじ)の形と位置関係
・左手を動かす方向
・弦を押さえる力加減、ヴィブラートで前後に動かす力加減
・動かす速さ
次回以降、詳しくお話ししていきたいと思います。何が原因でうまくいっていないか改善のご参考にしていただければと思います。