ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」はヴァイオリンに対して熱意を持って取り組んでいる方を応援します。

跳ねさせ過ぎず - スピッカート(跳弓)を上手に弾くには 1/4

スピッカート(跳弓)は多くの方が苦手とする技術のようです。名前の通り、弓を跳ねさせる奏法ですが、言葉から来るイメージがむしろスピッカートを難しくしているように思えます。

スピッカートは「自分で跳ねさせる」のではなく、「勝手に跳ねるのをコントロールする」と考えた方が適切です。恣意的に弓を跳ねさせようとすると、表面をこするだけの貧弱な音になってしまいがちで、これはきちんとしたスピッカートとは言えません。

スピッカートはデタッシェ(弓を跳ねさせない「普通の」弾き方)に想像以上に近い。

例えばクロイツェルの2番を弾きながら少しずつ弓を元に持ってくると、勝手に跳ねてきます。この「勝手に跳ねる」感じが一番ベーシックなスピッカートになります。手で弓を持ち上げるわけではなく、跳ねさせようとするのでもなく、逆に割としっかり弓を弦に当てている方が良いようです。

跳ねる具合のコントロールは、主に弓の毛と弦の接点をコントロールすることで行います。弓先過ぎず、元過ぎずのところに、一番跳ねやすく、良い音のする場所があります※。

スピッカートは「跳ねさせる」ものではありません。このことを大前提に、跳ねやすく良い音が出る場所を探してみてはいかがでしょうか。

※適切に跳ね、良い音のする場所はテンポ、弓の張り具合、弓による個体差によって変化します。手持ちの弓2本で、普段の張り具合、四分音符=120の16分音符で弾いた時、弓元の端からの距離は29.3cm(J.Eury)、24.2cm(L.Morzot)でした。

NEXT→


関連記事



大人のためのヴァイオリン教室 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」
東京レッスンの予約 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」愛知レッスンの予約 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

「ヴァイオリンがわかる!」運営者の日記 ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」 Bluesky  ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」 Facebook  ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」 インスタグラム