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音程を教わるということ- ヴァイオリンの先生を探すポイント4/6

ヴァイオリンにはギターのようなフレットはありませんので、音程(音の高さ)を自分で作らなければいけません。口で歌を歌うのと同じです。歌でも正確な音程で歌うことは難しいのですが、ヴァイオリンは音域が広い上に「速弾き」を多用するため、常に正確な音程で弾くのはより困難です。

チューニングメーターを使うことで、正確な音程を習得することは不可能ではないし、チューニングメーターを使用する練習もやるべき練習です。常にチューニングメーターを見ながら、ゆっくり弾いて、全ての音の音程が正確かどうかを確かめながら練習することで、ある程度、正しい音程を身につけることはできます。

ですが、ヴァイオリンの世界では病的なまでに音程の精度が要求されます。正確なだけではなく、この音は微妙に高くとか、微妙に低くなど、さまざまです。また、正確な音程で弾くためのテクニックも数多くあります。

こういったことは、常に先生にうるさく言われない限り、身につくものとは思えません。面倒ですし、習得に時間もかかるし、楽しくありません。そして、指摘する先生にとっても、おもしろいものではありません※。

楽しみで弾く分には、そこまでの精度は不要かもしれません。そこそこの音程で充分と思う方もいらっしゃるでしょう。ですが、音程の精度を高くすると、他の弦が共鳴することで響く音(リバーブがかかった音という意味で)になります。その響きを含めて「ヴァイオリンの音色」ですので音色と音程は不可分なものなのです。

音程の訓練は、楽しいものではありません。それでも、常にうるさく指摘してくれる先生が、後々感謝できる先生になると思います。

先生を選ぶ参考になれば幸いです。

※ 指導者としても、音程の指摘をするよりは、音楽的な話をした方が楽しいものです。

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