ヴァイオリンの場合、チューニング(調弦)は和音を用いて行います。ですが、どういう音になったら正しく合ったことになるか分かりにくいのではないでしょうか?
よく行われる方法は、ピアノなどの鍵盤楽器で音を出し、その音に似るようにヴァイオリンをチューニングする訓練をするというものです。もちろん、鍵盤楽器しか無い場合は有効であるし、利用していただきたい方法とは思います。
しかし、楽器によって和音の響きは異なって聞こえることがあります。ピアノとヴァイオリンでは違うし、同じ弦楽器でもヴァイオリンとヴィオラですら同じ音の和音でも違う聞こえ方をします。
二つの音のうなりが無くなるように、とよく言われますが、聞いてみないとわかりにくいと思います。そこで、耳で音を聴いて覚えていただけるよう、チューニングの音をピアノとヴァイオリンの音でお示しします。また、チューニング時の音もお示しします。
♪マークのリンクをクリックすると、音声が再生されます。(各々320KB程度のmp3ファイルです。ピアノの音はシンセサイザーを使用しています。)
♪ピアノの5度(DとA)
♪ピアノの5度(GとD)
♪ピアノの5度(AとE)
♪ヴァイオリンの5度(DとA)
♪ヴァイオリンの5度(GとD)
♪ヴァイオリンの5度(AとE)
チューニングを行う時の音。低い→高い→正しいの変化をつけています。チューニングが合ったときは、うなりが生じなくなることがお分かりでしょうか?
♪チューニング(DとA)
♪チューニング(GとD)
♪チューニング(AとE)
なかなかピンとこないかもしれません。音を分けて弾いた時に、口の中で歌って、その音を覚えると速く覚えることができるかもしれません。チューニングの参考になれば幸いです。