基礎情報
(著)小澤征爾・堤剛・前橋汀子・安田健一郎・山崎伸子(編)
(訳)-
(題名)齋藤秀夫講義録
(出版社)白水社
(価格)3,200円
(ISBN)4560037434
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目次
第1回 音楽芸術とは
- 序論 バッハからロマン派へ
- 芸術はどのようにして生まれるか
- 芸術を楽しむ条件
- 人間の心の底には・・・・・・
- バッハをもって紀元とする
- 声楽を器楽に取り入れた先駆者
- 漢文で書いたロマン派の音楽
- ドビュッシーから言葉を聴きとれるか
- 12音と月世界
- 音楽を作る「比較」と「対照」
- 状態を表す言葉の後に感情が
- バッハの意図、ベートーヴェンの真意を汲む
- バロック時代の原譜
- モーツァルトのフォルテとピアノ
- クレッシェンドの三つの型
- バッハを弾くためには
- 「平均律曲集」と転調
- 「分かる」演奏と「分からぬ」演奏
- バッハの中のロマン派的感情
- バッハとその解釈について
- バッハのテンポ
- ハーモニーと導入音
- プレリュードはハーモニーの推移を示す
- ゼクェンツは宝永山
- "人間の錯覚"をどう利用するか
- ブラームスのワルツは踊れない
- 3声の曲をどう弾くか
- 「分かる」ということ
- バロックのフレージングとニュアンス
- 声部を色で塗り分ける
- 必然性をどうやって作るか
- 規則を守ることで自由が生まれる
- バッハにセンチメンタリズムは無い
- 演奏の隠し味
- 料理だって四季の味付けが違う
- ハーモニーの変化とニュアンス
- バッハの音楽と判じ絵
- ロマン派がバッハを解説した
- 楽譜はパリサイ人的に考えない
第2回 メロディーについて
- メロディーと言葉
- メロディーにも文法がある
- メロディーの韻
- グラズノフの音楽の特徴
- 醜を表現する
- 変化音はアクセントを伴う
- くり返しをどう変えるか
- 相手の心をつかむ法則
- 山は後寄りにつくる
- ベートーヴェンは「オホホホ式」で笑う
- メンデルスゾーンはいわゆる「美人型」
- 弓の扱いで作る息づかい
- 潜在的なアクセント
- ベートーヴェンを声楽的に弾くと
- ユダヤ人の表現能力
- ベートーヴェンのテンポの変化
- メロディーの発生と進歩
- 音の強弱とメロディーの発達
- 昔の曲の楽譜の表情はどこから来るか
- 声楽から来たポルタメント
- ユダヤ追分、フランス追分
- 「好き嫌い」と「分かる」と「出来る」
- ボヘミア民謡の哀愁
- 崩し方は自由勝手だが・・・・・・
- 国柄をわきまえて変形する
- 頭の中の社にはフォイアマンがいる
- 芸術は模倣から始まる
- 料理の塩加減はなめてみる
- コンクールの問題点
第3回 音楽の構造を考える
- 対照が構造をつくる
- 音楽における陽子と中性子
- 頭と真ん中と尻尾の機能
- 尻尾は感情を表す
- 言葉は後に感情が出る
- ディミヌエンドと感情表現
- 音を伸ばすテクニック
- 日本の芸術を見せるヒント
- バッハのプレリュード
- 次に行く前に条件を付ける
- ハーモニーの変化と曲の構成
- バッハが考えぬいたこと
- 「未完成」の景色
- "劇的変化"の出現
- 卵豆腐にきくらげのアクセント
- 第1テーマと第2テーマの特徴
- 「ダイナミック」と「ニュアンス」
- ベートーヴェンとシューベルト
- メロディーの構成について
- コンチェルトの形式の変遷
- メンデルスゾーンのメロディー
- 付けぼくろは一つ
- ヴァイオリン協奏曲の構成
- メンデルスゾーンとリヒャルト・シュトラウス
- 第2テーマは天女の歌
- カデンツァの生かし方
- 対照が構造をつくる
- 起承転結の転
- ブラームスの「少女趣味」
- 減七の和音の精神性
- 戒律が強くなると
- プラス・マイナスの原理
- メトロノームを使え、そして離れろ
- 「問いと答」の対照
- 付点音符は不定音符
- 力を抜くには時間がかかる
第4回 リズムとテンポ
- 機械的なリズムと有機的なリズム
- ずれがあるから面白い
- 音についての錯覚
- 「アゴーギク」
- 音楽の分布は言葉から来る
- モーツァルトはなぜ難しいか
- 意志をもって自分の特長を生かすこと
- 音楽と心
- 音楽とアクセント
- 台本には何も書いていない
- 知識は方々から集めて覚える
- 大脳と小脳の発達
- 心の中に・・・・・・