ポジション移動は反動を使う:具体的な弾き方
ポジション移動(シフティング)をして正しい位置に置くためにはちょっとしたコツがあります。それは移動する前に反動をつけてやるということです。
決して難しいことをいているわけではありません。体育の授業で跳び箱を上手に跳ぶには、跳んでいるときよりも踏み切る加減とタイミングの方が大事なのに似ています。
「せぇ、のっ」「よい、しょっ」というような加減です。何も勢いのないところから一定に動かすのではなく、勢いをつけて動かす感覚があると、動きやすくなるのと同時に正しい音程で着地できるようになります。
高いポジションに上がる直前に一瞬反対(スクロール側)に手の甲が動いてから、ポジション移動を行うようにします。
低いポジションから高いポジションにポジション移動をするときに、こういった「反動」を意識的に行うと成功率が上がります。逆に高いポジションから低いポジションへのポジション移動は、充分元に戻すことを意識するだけで、反動を意識しないでも大丈夫なようです※。
ポジション移動を成功させる参考にしていただければ幸いです。
※高いポジションほど弦高が高くなり、親指と他の指の幅が広がるためではないかとわたしは考えています。
※PC版(http://www.violinwakaru.com)では動画を使用して説明をしております。よろしければどうぞご利用下さい。
←Back Next→
ヴァイオリン演奏のヒント
トップ
(C)Caprice