繰り返し練習は不満を持って〜曲を練習する方法7
繰り返し練習することも必要なことです。このサイトをご覧になる方は、少ない練習で楽に上達するアイディアや情報を期待なさっているかもしれません。申し訳ありませんが、回り道を減らすことはできても、楽に上達する方法は多分ありません。
回数を重ねることでスムーズに弾けるようになる面も確かにあります。ですが、誤解してはいけません。繰り返して練習したから上達したのではなく、「こうありたい」「こんな風に弾きたい」と思って繰り返したから上達するのです。
「音程が違っている」「リズムが合わない」「音が汚い」などといった不満を持って練習をするのなら、繰り返し練習して意味があります。「もっと正しい音程」「もっと正しいリズム」「もっと美しい音」などといった理想を持っていれば、次第にその理想に近づいていくものです。
不満・問題意識なく、何となく上手く弾けないと思いながら、繰り返すのは良い結果にはなりません。練習していることの意味が分からないというのは、練習として最悪のことです※。不満や問題意識が見つからなければ、まず自分の演奏を録音してみること。繰り返し練習には具体的な不満が必要なのです。
練習の参考になれば幸いです。
※習っていると、自分のやっている練習の意味が分からないことは少なくありません。本当は良くないことですが、多くの方が感じることではないでしょうか?インフォームド・コンセントは(特に大人に対する)教育の世界にも必要と思います。
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