使えない弓:これから始める方のヴァイオリン選び3



ヴァイオリンを弾くときには弓が必要です。ヴァイオリン自体は性能の善し悪しはあれ、どんな楽器でもある程度弾くことができるのですが、弓については良くない弓だと弾けない場合が出てきてしまいます。

具体的には、スズキの教本であれば1巻の最後の方で既に弓の性能が必要になる技術が出てきます(スタッカートは弓の性能が必要です)。そう言った意味で、これから始める場合や始めたばかりの場合でも、弓は少し良いものを使う方が上達は容易、かつ、速くなります。

弓の善し悪しは、木の棒がどれだけ良い振動をするかで決まります。弓を張った状態にして木の棒の部分を叩くと、木の棒が振動するのがわかりますが、この振動の違いが弓の性能の違いになります。

良くない弓ですと、棒の部分がほとんど振動せず文字通りただの木の棒ですが、それなりの弓ですと棒の部分が震えます。

この振動が全くない弓(ガツッといった触感になります。良い弓はブルブルとかブーンという触感になります)は、弓として使えないものです。この観点で、弓を触ってみて頂きたいと思います。

ただの棒に毛を張っただけの道具ですし、ヴァイオリンの付属品の用に思われがちですが、むしろ最初だからこそそれなりの弓を使うことをお勧めします。一概に値段では言えないのですが、あえて書きます。ヴァイオリンを3万円のでも最初は構わないと思いますが、弓は5万円程度のものからをお勧めしたいと思います(カーボン弓ですともう少し安い価格帯(3万円程度)からそれなりのものがあります)。

ヴァイオリンの弓を選ぶご参考になれば幸いです。

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