松脂を塗る量-ヴァイオリンの取説
ヴァイオリンを弾く前には、松脂(まつやに)を弓の毛に塗る作業が必要です。弓の毛は新品の時は松脂がついておらず、松脂を塗ることで音が出るようになります。※
どの程度松脂を塗ればよいのかについては適切な情報が少ないようです。結局、好みの問題で、一番良い音が出る量が適量という結論になるためでしょう。
ですが、少なすぎたり多く付けすぎたりする方をあまりに多く見かけますので、あえて目安をお話ししようと思います。
弦やヴァイオリンに付着する松脂の量を目安にするのが分かりやすいと思います。弓で弦をこすると、弓についた松脂が飛散する(弦と弓の接点から煙が出ているように見えます)ので、その飛散の加減で見ます。
メゾフォルテ程度で弾いて、常に松脂が飛散している(弓と弦の接点に近い表板が、松脂の粉で白くなります)のは多すぎますし、弾いても弦に松脂が全く付着しないのは少なすぎると思います。強く弾いたときに少し松脂が飛ぶ程度が適量と思います。
それを目安に良い音が出る加減を探してみてはいかがでしょうか?
※新品の弓であっても、試奏のために弓の毛に松脂を塗ってあることは少なくありません。「新品の弓=松脂が塗っていない」というわけではありません。
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