スピッカートをうまく弾くには、弓の毛の状態や、松脂の塗り具合などでも大きく変わります。
大前提として、次のことが言えます
「スピッカートは弓の毛の引っかかりを利用して行う技術」
逆に言えば、弓の毛に引っかかりが無ければスピッカートはできないと言うことです。
弓の毛を何年も交換していない場合はまともにスピッカートはできません。また、松脂を塗る量が少なすぎる場合もスピッカートは難しくなるし、多すぎても少々難しくなります。
弓の毛は使っているうちに引っかかりが無くなってきます。ですが、引っかかりが無くなった状態で弾いている方が意外に多いようで、アマチュアオーケストラなどではよく見かけます。これでスピッカートを弾くのはほとんど不可能です。減った弓の毛は、減ったタイヤのようなもので、本来簡単な操作も難しい操作になります。
また、松脂を塗る量も人によってかなり差があります。自分では気がつかなくても、少な過ぎたり、逆に多過ぎたりすることがあります。普段、ただ何となく塗っていませんか?一番いい音が出て、弾きやすい塗り加減が正しい加減ですので、いつもより多めにしたり少なめにしたり研究してみてはいかがでしょうか?
スピッカートがうまく弾けない場合は弓の毛に問題がある場合もあります。普段と違う松脂の量にしてみたり、弦楽器専門店で弓の毛を新品に交換(5,000円程度)してもらってはいかがでしょう?これだけで、圧倒的に弾きやすくなる場合があります。
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