CDや解説を読んで弾こうとする曲を大まかに把握したら、楽器で音にしてみます。
「楽器で音にしてみる」というと大変なことのようですが、声を出して本をゆっくりと読んでみるのと同じことです。ヴァイオリンが得意ならヴァイオリンで、ピアノの方が得意ならピアノでかまいませんし、CDのテンポよりずっと遅くて問題ありません。
とりあえず、弾けるテンポで楽譜に書いてあることを自分で音にしてみるということです。これですぐに弾けるようになるわけではありませんし、弾けるようになるための練習はまた別です。
この目的は、譜面の読み間違いや思いこみをなくすことと、練習の組み立て方を把握することが目的です。譜面の読み間違いは少なからず起こりうるものですが、最初に丁寧に読み取ることで、読み間違いを減らすことができます。
また、ややこしいリズムや複雑な動きをするパッセージは、この時点で「危険箇所」としてチェックしておくと、後々の練習が効率よくできるようになるはずです。
譜読みの段階で「弾ける」必要はありません。どんな音でできているのかと、危険箇所が分かれば充分です。丁寧にゆっくりと譜面を追うのは忍耐を要することですが、効率よい練習のためにも、一度おためし下さい。
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