多くの方にとって、練習の目的は「曲」をうまく弾くことかと思います。そこで、曲の練習の仕方についてお話しすることにします。回り道を少なくするためのアイディアをお伝えできればと思います。
ヴァイオリンの練習の仕方は、舞台で行う他の芸術と変わらないと思います。特にオーケストラは演劇のようなもので、練習の仕方も似た方法でできると思います。そこで、演劇と対比させてお話しします。
次のような練習のプロセスを経るはずです。
- 劇の内容を全体的に大雑把に把握する
→
曲を全体的に大雑把に把握する
- セリフをとりあえず読んでみる
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自分のパートをとりあえず追ってみる
- 難しそうなセリフを把握する
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難しそうなフレーズを把握する
- 難しいセリフを言えるように練習する
→難しいフレーズが弾けるように練習する
- 名役者の表現を研究する
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名演奏家の表現を研究する
- 名役者のマネをしてみる
→名演奏家のマネをしてみる
- 自分なりの表現をつくる
→自分なりの表現をつくる
- 台本なしでセリフが言えるように覚える
→楽譜なしで弾けるように覚える(オケの場合は通常不要)
- 全体的にうまく演じられるように通して練習する
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全体的にうまく弾けるように通して練習する
- 共演の人と合わせて練習する
→
共演の人と合わせて練習する
- リハーサル・本番
→リハーサル・本番
次回以降、それぞれのプロセスに関して詳しくお話します。今回は、「上記のようなプロセスを経て上手く演奏できるようになる」ということだけお伝えできればと思います。曲を練習する参考にしていただければ幸いです。
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