速い箇所を弾くときに、本来のテンポよりも速過ぎに弾いていませんか?
複雑で速いパッセージが連続するときには、誰でも少なからず焦る気持ちが生じるものです。そこを冷静に弾くことができるか、焦ったまま弾いてしまうことになるかで、確実に音にできるかどうかが決まってしまう場合があります。
多く見かけるケースとしては、速い箇所でスピードオーバーし、より状況を悪くしているという場合です。速いパッセージも、メトロノームを使って正しいテンポを確認しながら弾くと、思いのほかゆっくりだった、という場合も少なくありません。
特にカデンツァなどのような技巧的なパッセージが出てきたときは、「速過ぎないように」と意識すると、むしろ、効果的に聴かせることができると思います。技巧的なパッセージだって、「速いこと=かっこいい」というわけではないのです。
速い箇所を練習するときには、「本当にそんなに速いのか」と確認しながら弾くことで、楽に弾ける場合があります。速いパッセージを弾きこなす参考になれば幸いです。
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