美しい音の追求はヴァイオリニストにとって永遠の課題の一つです。美しい音を出すにはどうしたらいいのでしょうか?美音を出すヒントをお話しすることにします。
ヴァイオリンの音は、最終的には弾く人の頭にある音に近づいていくものです。「最上の美音」を常に頭で鳴らしながら、練習を続けることが、良い音で演奏できるようになる道です。ヴァイオリンは手と指で弾くものですが、手と指を動かすのは頭であることを忘れてはなりません。
しばしば、速い曲を弾くことができるのに音が汚いという方がいらっしゃいます。私自身がそうだったのでよく分かるのですが、これは、目先のテクニックで頭がいっぱいになって、頭の中で音楽が鳴っていない場合に起こるものです。
美しい音は頭の中から生じることを意識して演奏すると、ある時、頭の中にあるのと同じ美しい音が演奏できているようになるかもしれません。
音楽は頭の中に宿るもの。これを意識して演奏してみてはいかがでしょうか?
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