ヴァイオリンを弾いた後で、弓の毛を布でこすっている方を見かけることがあります。演奏後に、弓のスティック(木の棒のこと)についた松脂の粉を布で拭き取っているのを見て、弓の「毛」の松脂を拭き取っていると考えるのかもしれません。
演奏した後に弓の「毛」の松脂を落とす必要はありません。また、布で拭いた程度で落ちるものでもありません。一方、「スティック」に付着した松脂は落としたほうがよいといえます。
演奏すると弓の毛から松脂が飛んで、スティックに付着します。この、スティックについた松脂は、演奏した後は布で拭き取っておく方がよいとされています。最初は松脂で真っ白になりますが、次第に黒ずんでくるため見た目には美しくないし、松脂には粘性があるためホコリも呼びやすいようです。
ですが、そんなに神経質になる必要はないと思います。特に松脂の粉が弓を傷めるわけでもないようです。演奏して、ヴァイオリンをケースにしまう時に、柔らかい綿のハンカチなどで1,2度軽く拭き取っておけば充分と思います。
←前の記事「弓の毛の松脂1-ヴァイオリンの取説」を読む
→次の記事「ヴァイオリンの掃除1-ヴァイオリンの取説」を読む
→ 一覧ページに戻る → トップページに戻る
|