音程(音の高さ)を正確に演奏することは、ヴァイオリニストの一生の課題です。音程を正確に弾く訓練のためには、チューニングメーター(チューナー)を使って練習するのが良いと思います。
チューニングメーターは弦楽器や管楽器を基準音を合わせるために使う、音の高さを測定する機器です。特にエレキギターやエレキベースには必需品で、エレキギターを扱っているお店やコーナーによく置いてあります。
チューニングメーターには「ギター・チューナー」や「ベース・チューナー」というものもありますが、ヴァイオリンで使うときは、「クロマティック・チューナー」というものを使います。これは、半音単位で全ての音を測定できるもので、「ギター・チューナー」や「ベース・チューナー」とは違います。
多くのチューニングメーターにはマイクが内蔵されていて、楽器で音を出すと、その音が正しい高さからどれだけずれているかを表示してくれます。その指示の沿って、常に正しい高さで演奏するように訓練すると、次第にチューニングメーターを使わないでも正確な音程で演奏できるようになります。
「チューニングメーターは平均律で純正律ではないから音程の訓練には使用するべきではない」と言われたりします。ですが、平均律、純正律の違い以上に大きく外れた音程で弾いている人があまりにも多く、問題をややこしくする以前に、最低限、平均律で正確に弾けた方が良いと思います。
「音程が悪い」と教えてくれる、クールな先生なのだから利用しない手は無いと思います。ぜひ、馬鹿にしないで使ってみるべきです。なお、クロマティック・チューナーは3,000円くらいで買えます。
チューニングメーターの種類をみるにはこちらからどうぞ
→チューニングメーター
※チューニングメーターにはキャリブレーションという機能が付いています。どの高さの音を基準とするか予め設定しておく機能で、ヴァイオリンの場合は大抵の場合、A=442Hzにしておきます。
※なお私は"Peterson Strobo FLIP"という純正律も測定できるチューニングメーターを使っています。
→Peterson Strobo FLIPを見る
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