「部屋」の記事でも書きましたが、楽器を弾くにあたって防音の問題は避けて通れません。部屋の側で防音対策することも可能ですが、もっと安価に手軽に対策ができるのが、消音器です。
消音器は駒につけて使用し、駒から胴体に伝わる振動を減らすことで音量を小さくする器具です。値段は1,000円から2,500円程度です。ヴァイオリンの世界では「消音器」と「弱音器(ミュート)」とは区別していますので、気をつけてください。
消音器の種類には金属製、金属とプラスチック製、ゴム製などがありますが、お勧めなのは消音効果の高い金属製です。
金属製の消音器は駒から外れやすく、足に当たったり、表板を傷つけることがあります。一方、ゴム製は駒から外れることはないのですが、消音効果は強くありません。特に低音は消音器なしと同じ程度の音量が出ます。金属製をお勧めする理由は、消音器は消音できなければ意味がないと思うからです。
消音器を使うときは、楽器を傷つけるリスクはあります。ですが、近所に気兼ねなく練習ができることが最大のメリットです。夜間や早朝の練習には、ぜひ使ってみてください。
※消音器を使うと、楽器の音が悪くなると言われますが、これは耳が消音器の音に慣れるためと、消音器をつけたときに向いた演奏法になるためと思います。人の感覚はとても慣れやすいものです。楽器自体の音が変わることはほとんどありません。
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