弓の持ち方は、手や指の大きさによっても見た目が変わるし、流派によって若干の差があります。そして、どの持ち方が正しいというものでもありません。従って、単純に位置や長さ、角度でお話しするのは無意味なことでしょう。
少なくとも言えることは、指も手も伸ばしているわけでもなく曲げているわけでもないことと、指先で持とうとするのではなく手全体で包み込むような感じになるということ。 この点に注目して、動画を見ていただきたいと思います。
弓を持っている状態(画像をクリックすると動画が再生されます。音はほとんど出ません。)
親指から小指まで軽く曲がっていること、手のひらも丸まっていることに注目していただきたいと思います。各指の位置関係は次の通りです。
【親指】
巻き皮とフロッグ(毛箱)の間に置く。爪が飛び出るほど深くないが、指先だけで持つわけでもない。爪から5mmくらいの指の腹が当たる。
【人差し指】
第1関節から第2関節の間あたりがスティックに当たる。
【中指】
親指の真向かいに来る。スティックに当たるのは第1関節から第2関節の間。
【薬指】
スティックに当たるのは第1関節と第2関節の間で、指先はフロッグにかかる(指先が当たるのはスティックではなくフロッグです)。
【小指】
はスティックの真上に置き、やや曲げます。
弓を指先でつまむのではなく、指全体・手全体で包み込む感じが近いと言えます。この形を作る手順は下記の通りです※。
弓の持ち方のヒントになれば幸いです。
※この方法の出所はわかりませんが、わたしが先生から習ったやり方のひとつで、柔らかく丸く持つ感じがつかみやすい方法です。このままの形で弾くと、音色も良くなりますのでぜひお試し下さい。