正しい音程で弾くためには、チューニングメーターだけでなく、ピアノなどの鍵盤楽器を併用して練習するのが望ましいと言えます。
音程の訓練は、出した音の高さが正しいかどうか分かるだけではなく、これから出そうとする音の高さが予め分かっているようにする訓練でもあります。そのため、出した音の結果しか分からない、チューニングメーターだけでは不十分と言えます。
鍵盤楽器を使えば一応正しい音程の音が出るわけで、その音を聞いて、覚えて、ヴァイオリンで音を出すようにする練習を毎日続けると、次第に正しい音程で弾くことができるようになります※。
アコースティック・ピアノ(いわゆる普通のピアノ)が理想なのですが、調律をしていないと意味がないし、防音対策が難しいし、高価です。
そこで、消音ピアノ、シンセサイザー、キーボードなどの電子楽器を使う方法があります。多くの機種でピッチの調整ができるし、機種によっては、調律を変える(平均律、純正律や特殊なチューニングなども)ことができます。また、アコースティック・ピアノよりも概して安価です。
音を聴いて、音感を鍛えるためには鍵盤楽器はとても役に立ちます。できるなら用意しておきたい道具の一つです。
※ピアノの音程とヴァイオリンの音程は若干異なります。ですが、まずはピアノの音程に合わせることが最低限必要であるし、やるべき練習です。