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土曜、日曜は東京にてレッスン。特に土曜日は8コマと大変多くの方にお越し頂きました。また今回初めてお越しの方もおられ嬉しく思いました^^。お越し頂いた皆様有難うございました。
金曜日は所用があり愛知の実家へ。新幹線に乗りながら軽めの本を読んでいたら、江戸時代の尾張藩(現在の愛知県)の殿様、徳川宗春の記事が目に留まった。享保の改革で質素倹約を求めた徳川吉宗の時代に、殿様自身がべっ甲の笠をかぶり派手な羽織を着て、歌舞音曲を奨励して、全国的には経済的に収縮する一方で名古屋に大繁栄をもたらし、結果として幕府に楯突いたことになり隠居謹慎を命じられたパンクな殿様。
この徳川宗春が自身の政治信条として配布した言わばマニフェストが「温知政要」21箇条だ。これも発禁回収され現存は少ないというロックさ。
長くなりますが概要は下記の通り(引用元:JTBパブリッシング「名古屋 東海図鑑」)
第1条 深い愛と広い心が大切
第2条 愛に敵なし、慈悲深くあれ
第3条 冤罪は国の恥
第4条 私欲に走らず、志を最後まで
第5条 小賢しい学問より心を育むが第一
第6条 どんなものにも能力がある
第7条 十人十色。自分を押しつけてはならない
第8条 規制は必要最小限で良い
第9条 過度な倹約は心が荒みかえって無益
第10条 庶民の感情を大切にした政を
第11条 ストレスのないことが健康の基本
第12条 見世物や茶店などを許可する
第13条 どんなことでも事情通であれ
第14条 どんな芸事も数年で身につくものではない
第15条 若者の気落ちを考えて異見せよ
第16条 若いときの誤りはよい経験になる
第17条 人の命は金で買えない
第18条 何事も庶民目線で
第19条 国の改革はゆっくりと普段の用件は迅速に
第20条 一人ではなく改革は文殊の知恵で
第21条 古参新参・男女等を問わず平等に
時代を飛び越えた人物が名古屋の殿様だったのだと素直に感動しました^^。この時代を経て名古屋は芸どころと言われるようになり、独特の文化に育ったのだとも。ヴァイオリンに関しても無関係ではなく、愛知県はヴァイオリンが盛んなのはこの下地があるためだろう。また、政治は「人との接し方」とも思う。人に接する時はこうありたいものと思いました。
ウィキペディアの「温知政要」
→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E7%9F%A5%E6%94%BF%E8%A6%81
ウィキペディアの「徳川宗春」
→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%AE%97%E6%98%A5