2度目、3度目の譜読み〜曲を練習する方法4


最初の譜読みをしたら、2度目、3度目の譜読みをすると良いと思います。できれば、同じ日のうちが望ましいでしょう。一度目の譜読みをヴァイオリン以外の楽器で行ったのでしたら、今度はヴァイオリンで弾きながら楽譜の音符を追っていきます。 最初の譜読みよりもずっと全体の構成が分かるようになるし、最初の譜読みで危険箇所と思った部分が、思ったより容易だったと分かる場合もあります。

もちろん、2度目、3度目でもやはり容易ではない部分が残りますが、全体的には最初よりスムーズに音にできるのではないでしょうか。概して美しいメロディの部分はうまく音にでき、技巧的な部分や伴奏の部分は音にしにくいかと思います。

2度目、3度目でもうまくいかない部分をチェック(楽譜に鉛筆で印を付けておくと便利です)しておくと良いです。そういう部分は、今後も引っかかる部分ですので、後で集中して分析と練習ができるようにチェックしておくということです。

チェックしないで記憶するから大丈夫という方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも鉛筆でのチェックをお勧めします。くだらない意地で記憶力を使う必要はありません。

譜読みは一度のイメージがありますが、2度目、3度目の譜読みをしておくと、よりスムーズに練習ができるはずです。ただ、4度目以上の譜読みを繰り返しても無意味と思います。ここからは難しい部分を集中練習した方が効率的と思います※。

曲を練習する参考にしていただければ幸いです。

※長いオーケストラ曲(特に交響曲など)は、容易な部分と難しい部分がはっきりしている上、演奏時間が長いため、弾けない部分の把握と集中練習が効率的です。
←Back Next→
ヴァイオリン演奏のヒント
トップ

(C)Caprice