私事ですが、ヴァイオリンの正しい持ち方や音の出し方を追求するために2年ほどヴィオラを借りていたことがあります。楽器の構え方や音の出し方、左指の押さえ方など多くの点でヴァイオリンにも大変に参考になりました。ヴィオラはヴァイオリンの勉強に役に立つことは断言できます。
ヴィオラはヴァイオリンよりも大きいため演奏に工夫が必要になります。「正しい弾き方」でないと充分な音は出ないし、楽器も重く・大きいため合理的に持たないとうまく弾くことはできません。その工夫がヴァイオリンを弾くにあたっても大変参考になります。
ヴィオラを実際に弾かないまでも、ヴィオリストの発言や文章に耳を傾けるのは有益です。その中で特によくまとまっていて、参考になる部分の多い書籍をご紹介致します。
プリムローズの「ヴィオラ奏法」
往年の名ヴィオリスト、プリムローズにインタビューした書籍です。プリムローズはヴィオラのソリストとして、またハイフェッツと室内楽で共演していたことでも有名です。
こ の書籍には、楽器の構え方・指の押さえ方から本番での心構えまで細かく工夫・考え方が書かれています。多くの音楽書籍と同様、少々読みにくい訳ですが、 言っていることはシンプルで考え方は分かりやすい。特に楽器の持ち方など本当に基礎的な技術に関して詳しいのは貴重です。
「ヴィオラで良いことはヴァイオリンにとっても良い」というのは本書中のプリムローズの言葉ですが、本当にそのように思います。お勧めできる書籍です。
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→プリムローズの「ヴィオラ奏法」